ホスファチジルセリンの副作用

このページではホスファチジルセリンの副作用や健康被害について調べたことをまとめています。

ホスファチジルセリンは脳細胞の膜を柔らかくして、脳の働きを活性化するブレインフードとして脚光を浴びている物質ですが、効果があるということは、副作用もあるのではないかと不安になります。

ホスファチジルセリンは大豆など普通の食材に含まれている物質ですので、安全性は高いと考えられています。

今のところ副作用や健康被害の報告はありません。

ホスファチジルセリンの過剰摂取

欧米でおこなわれているホスファチジルセリンの臨床試験では、「1日あたり100~300mg」の摂取が目安量になっています。

1日あたり100~300mgを継続摂取することによって、記憶力の改善などに効果があらわれているというデータもあります。

しかし、1日に500mg以上の多量の摂取を長期間続けると、胃腸障害や睡眠障害といった副作用が起こる可能性が指摘されています。

たくさん摂取すれば、効果も早く出るのではと思いたくなるのものですが、過剰摂取は逆効果です。

1日100~300㎎の用量を守って、継続摂取することで適切な効果を得られるでしょう。

医薬品とホスファチジルセリンを併用する場合

ホスファチジルセリンと医薬品を一緒に摂取した場合の影響についてですが、今のところ報告されているものはないようです。

ホスファチジルセリンが発見されたのが比較的最近であることと、大豆など食事からのホスファチジルセリン摂取量は微量だからです。

ただし、ホスファチジルセリンはアセチルコリンの代謝に影響を与えると考えられており、アルツハイマーの薬やパーキンソン病の薬を摂取している場合は注意が必要です。

抗コリンエステラーゼ薬や抗コリン薬との併用です。

これらの薬とホスファチジルセリンのサプリメントを併用するときは、念のためかかりつけのお医者さんに確認したほうがよいでしょう。

リン脂質について

ホスファチジルセリンは、私たちの体を構成している「細胞」の中に含まれている物質です。

人間の細胞には膜があり、隣り合う細胞との境界を作っています。その膜を構成している物質はタンパク質とリン脂質ですが、ホスファチジルセリンはそのリン脂質の一種です。

脳の神経細胞の膜を構成するリン脂質のうち、10%近くをホスファチジルセリンが占めています。

つまり、脳の細胞にとってホスファチジルセリンが重要な栄養素だということです。

リン脂質は、脳の神経細胞同士をつなぐ伝達物質のアセチルコリンの原料となります。

アセチルコリンは情報伝達の経路であるシナプスで働きます。

アセチルコリンの量が多ければ、脳内の情報伝達量も多くなるということですね。

また、記憶に関わる部分にも影響しており、認知症患者はアセチルコリンが減少傾向にあることが分かっています。

つまり、リン脂質を構成するホスファチジルセリンを体内に増やすことで、アセチルコリンが増え、頭の働きがよくなるということです。

ホスファチジルセリンの抗酸化効果

ホスファチジルセリンには、脂質の酸化を抑える効果があります。

酸化とは、体内に取り込まれた酸素が様々な理由によって攻撃的で毒性のある活性酸素に変わり、細胞を傷つけてしまう状態です。

ホスファチジルセリンは脂質の酸化を抑制する効果があるため、脳の神経細胞が酸化されて死んでいくのを防ぐ作用があります。

ホスファチジルセリンは脳の機能を改善するだけでなく、高める効果もあるといえます。

逆に、脳の働きが高まりすぎている状態の時は、その興奮状態を落ち着かせるように働くということも言われています。