ホスファチジルセリンが発達障害の子供に効果があるということを聞きますが本当でしょうか?

ホスファチジルセリンの発達障害への効果

発達障害らしき症状が見られる場合や発達障害と診断された場合は障害の種類・程度に合わせた治療や療育を行っていきます。

治療や療育は、スタートが早いほど効果が高いとされています。

ホスファチジルセリン(PS)が発達障害に効果があるといわれているのは耳にしたことはありますか?

ここでは、ホスファチジルセリン(PS)が発達障害にどのような効果があるのか?などを簡単に分かりやすくまとめてみました。

そもそもホスファチジルセリン(PS)とは、なんなのでしょうか?

ホスファチジルセリン(PS)とは動物と植物の細胞膜に含まれるリン脂質の1種。

人間の身体は60兆個もの細胞からできていますが、そのすべての細胞にホスファチジルセリンは存在しているのです。

聞きなれない物質ですが、たんぱく質とともに細胞膜を構成している重要な物質なのです。

ホスファチジルセリンが発見されたのは、1941年のアメリカ。

生化学者フォルシュにより牛の脳から抽出され、記憶障害の回復作用・認知症の改善作用などが報告されています。

人間の体の中で、ホスファチジルセリンが最も多く存在しているのは脳。

特に神経組織に集中しており、脳のリン脂質の約18パーセントを占めているのがホスファチジルセリンなのです。

脳内の情報伝達・血流改善に対して重要な働きをしており、脳の栄養素とも呼ばれています。

ホスファチジルセリンが脳に存在することで、脳細胞内外の物質の流れがスムーズになり、また老廃物が排出されて新陳代謝が活性化されます。

脳細胞の働きも活発になり、アルツハイマーや認知症・記憶障害・集中力・記憶力・判断力・注意力などの機能アップに有効です。

また、無気力・不眠・不安感などうつ症状の改善、落ち着きのなさや感情的な行動の緩和にも期待が持てるのがホスファチジルセリンなのです。

症状の回復事例のひとつとして・・

ライザー(アメリカ)の報告。ADHDの小児に対してホスファチジルセリンを4ヵ月投与した結果、小児たちに見られた破壊的な行動パターンに対して鎮静的な効果があったとのこと。

また、集中力・注意力の広がりや記憶の保持、うつ・不安などの精神状態の改善にも効果があったとのことです。

ホスファチジルセリンの脳への働き

ホスファチジルセリンは、近年注目を集めている「ブレインフード」のひとつといわれています。

ブレイン(=脳)フード(食べ物)というのは、その名のとおり脳に関係が大きい食べ物のことをいいます。

代表的なものにDHA(ドコサヘキサエン酸)やイチョウ葉エキスがあります。

それらに次ぐ第3のブレインフードとして、現在注目を浴びているのがホスファチジルセリンです。

ホスファチジルセリンの7つの脳機能効果

  1. アルツハイマーや認知症の予防と改善
  2. 記憶障害の予防と改善
  3. 記憶力アップ
  4. 判断力アップ
  5. 集中力アップ
  6. 不眠を解消
  7. 鬱状態・無気力の改善

などの効果があると報告されています。

ホスファチジルセリンを食べ物から摂取するには?

ホスファチジルセリンは、日々の食事から補給することが少なからず可能です。

ホスファチジルセリンを比較的多く含んでいる食べ物は、大豆・鶏肉・豚肉・くるみ・落花生・卵などですが食べ物に含まれるホスファチジルセリン含有量はとても微量です。

1番多く含んでいる大豆であっても、1日の最低摂取目安量100mgを摂ろうと思ったら大豆を3.5kgも食べる必要があるのです。

巷で販売されているホスファチジルセリンのサプリメントは大豆を原料にして作られています。

そのため、大豆そのものを食べることはホスファチジルセリンの補給に一番良いと言えるかもしれませんがそれは日々の食事だけで摂取できる場合です。

効率的に摂取することを考えると、サプリメントにはかないません。

ホスファチジルセリンに何らかの効果を期待するなら、一日あたり100~200mgくらいは補給したいところです。

しかし、大豆を3.5kgも食べることはかなり無理があります。

それに対してサプリなら1~2カプセル飲めばよいので、圧倒的な違いがあります。

ADHDに効果があると言われる漢方薬

発達障害の治療薬といえば、ADHDであればコンサータやストラテラが有名ですが、最近は「漢方薬」にも注目が集まっているようです。

私たちになじみ深いのは「西洋薬」ですね。

西洋薬は化学合成により人工的に作られているので、即効性と強い効果が期待できますが、その分副作用が大きいというマイナス面もあります。

漢方薬の特徴は「副作用」が少ないこと。

漢方薬は体が本来持っている自然治癒力を高めて、身体のバランスを整えることでゆっくりと治していきます。

西洋薬にはない漢方薬のメリットは、副作用が少なく体への負担があまりないということです。

しかし漢方薬は「即効性」があまり期待できないので、効果がでるのに何か月もかかる場合があります。

効果が表れるまでは、数か月間漢方薬を飲み続ける必要があります。

ADHD ADDに用いる主な漢方薬(注意欠陥多動性障害)

葛根湯(かっこんとう)

比較的体力があり、頭痛、項背部のこりのある方

柴胡加竜骨牡蠣湯

精神不安があって驚きやすく、めまい、のぼせ、不眠などある方

柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

血色悪く、微熱、頭汗、盗汗、疲労倦怠感、食欲不振などある方

柴朴湯

口が苦くみぞおちのつかえ感があり、のどの違和感、感情不安定、疲労倦怠感のある方

柴胡桂枝湯

微熱、悪寒し、みぞおちがつかえ、頭痛、関節痛があり、胃痛)、腹痛、食欲不振などを伴う方

柴苓湯

尿の出が悪い、下痢傾向があり寒気、口が苦くみぞおちのつかえ感のある方

桂枝加竜骨牡蠣湯

頭痛、のぼせ、耳鳴りなどを伴って疲労しやすく、臍(さい)部周辺に動悸(どうき)を自覚する方

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

消化機能が弱く、悪心や嘔吐を伴ない、のどにつかえ感のある方

黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

脳代謝賦活作用、脳循環改善作用などがあり、集中力を高めるのに用いる

抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)

体力や抵抗力がない方の精神興奮、不安感、全身倦怠感などの神経症状に用いる

補中益気湯

胃腸機能減退して、疲労倦怠感、食欲不振があり頭痛、、ねあせ、微熱などがある方

真武湯(しんぶとう)

体力が低下して、倦怠感と冷えのある方

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

発作性の拘攣(こうれん)などに用いる

六味丸(ろくみがん)

発育を促すツボを活性化して、脳や体の発育を促進する

黄蓍建中湯(おうぎけんちゅうとう)

体力がなく、ねあせ、自汗、腹痛、皮膚乾燥などがある方

小建中湯(しょうけんちゅうとう)

動作が不活発でおとなしく、根気がなく、甘えん坊で、姿勢が悪い方